子どもの健康を給食が支える!給食室には献立管理システムを

1
281 ビュー

幼少期の子どもは、味覚や食嗜好の基礎ができあがる時期だということをご存知でしょうか?

なんと、幼少期にできあがった好みは大人になった時の食習慣に影響を与えると言われています。そのためこの時期の食生活や栄養は、生涯を通じた健康や特に生活習慣病予防という長期的な視点からも重要だそうです。

食事と一概に言っても、栄養はもちろん摂食・嚥下(飲み込み)機能の発達と食行動の発達、味覚の発達に気を配る必要があります。さらに、0歳から6歳までの子どもは成長が早いため年齢差が大きく、同じ年齢であっても個人差もあることから、一人一人にあった対応が必要になります。

現在、共働きの増加により保育所で過ごす時間が長い子どもが多くなっていることから、保育所は子どもの食事にとって大きな役割を担っています。

様々な配慮が必要であり、重要な役割を担う保育所での食事。しかし、現場の給食室では人手不足や業務負担の過多など、課題が山積しています。そうした課題を解決するべく、コドモンで献立管理機能の開発が始まりました。

コドモンの献立機能には、日々の給食献立の管理や栄養価計算ができる機能があります。このサービスを活用することで、子どもの情報と連携して、アレルギー情報や登園予定、食事チェック、身長・体重などがコドモン上での一括管理ができるようになりました。

当初は開発チームの菅野がほぼ一人で開発を行っており、現場の課題の把握や必要な機能の開発など苦労してきましたが、次第に仲間が集まっていきます。

管理栄養士として多数の書籍の出版やレシピ制作・監修、講演を行ってきたながいかよさんが監修としてチームに参加、その後、管理栄養士として保育園で働いていた経験を持つ森山が入社し、豊富な経験を持ったメンバーで開発を進めています。

今回は3人にインタビューを行い、子どもの食にまつわる状況や献立機能についてお話をしてもらいました。


献立管理チームの会議の様子。左奥から森山、菅野、右奥からながい、徳永

給食を食体験の原点に

ながい:

子どもの頃の食事の経験は、大人になってからの食生活に影響を与えます。子どもの時に食べた経験は大人にも経験として残ってますよね。子どもの頃に、無理に食べされられてピーマンが嫌いになったような経験を持つ方も少なくありません(笑)

子どもの頃は味覚の基礎が発達する時期でもあるので、多様な食材に触れて、味覚や感性を育てていく大事な時期なんです。

わたしは給食を通して、子どもの味覚を育てることを大切にしたいです。

栄養価だけみて献立をたてるのではなく、食材の味、食感、香りを感じてもらったり、時には手触りも含めた”食”における経験を豊かにしていきたいです。それが子どもの感性にも繋がります。

そこで献立作成では、シンプルな味付けという点にこだわっています

素材の味を活かして、それを楽しむ経験をしてほしいですね。子どもって、食材の切り方ひとつで味付けを少し変えただけで、食べれなくなったり、食べれたり大きく変わるんです。そういった点までもお助けできたらと思います。

もちろん給食の最優先は「安全な食事を提供すること」です。安全で、子どもの味覚を育つ、そんな給食を作る環境になるように園をサポートしたいですね。

時間も人も足りない給食室の現実

森山:

とても素晴らしいですね。前職では、保育園で1年間管理栄養士として働いていました。驚いたことは効率の悪い作業形態でした。毎日献立作成・調理・片付け・帳票などの提出書類作成、発注……と目の前の仕事に追われていて正直余裕はありませんでした

ながい:

たしかに現場にいくと給食室ではみんな「大変、大変!」と言っているのをよく聞きます。疲弊して園をやめてしまう人も多いけれど、また新しい人がくる、やめる、新しい人がくるという繰り返しで、そんな状態では作業ノウハウの蓄積もされないし、効率化も後回しになってしまっていますよね……。

森山:

そうですね。人の入れ替わりが激しいので、引き継ぎも中途半端になっていることもありました。毎日の仕事をいくつも同時進行で処理していって、全部やらないといけないとなると絶対的に時間が足りないんですよね。そうした園では保育士まで給食の負担が回ってしまいます。

菅野:

もともと献立管理機能は、給食室はやることがたくさんあるのに人も時間も足りていないという状況に問題意識を持ち、開発が始まりました。本当はもっと「給食」に集中したくても、どうしてもできないという苦しみが園にはあります。その大きな原因は事務作業でした。献立管理機能でシステムでできることはシステムに任せて、園は専門性を持ったところに注力するという環境を作っていきたいです。

直感的な操作で負担軽減

ながい:

通常の給食施設では献立を作る管理栄養士と給食を作る調理師がいることが普通ですが、保育園ではそこが一緒くたになっている。その時点で人手は不足していますよね。小規模施設には栄養士も調理師もいないこともあります。

現状では日々の給食作りで精一杯のため、座って献立をじっくり考える時間も持てない。そもそも献立を作れるひとがいない。そういった課題を解決したいと考えています。

森山:

幼児食における献立は、栄養価計算、年齢によって細かい調整や子どもに合わせて量を考慮する必要があります。一番大変だったのは、毎月、毎日毎日献立を考案することでした。一ヶ月のバランスを考えて、献立を考えることに結構な時間がとられるんですよね。

いくつか献立作成ソフトはあり、実際に私も園で使っていました。でもソフトがあっても維持費が高かったり、分厚い説明書を読まなければなかったり……。もちろん全員がパソコンの操作に慣れているわけではないので使いこなせるようになるまでに時間がかかる人もいました。

菅野:

コドモンの献立管理システムでは、園のだれでも利用できるように直感的な操作性を意識して作成をしています。

ながい:

直感的に操作できるのは本当にいいですね。園に管理栄養士や調理師がいないことも想定して、園で働くすべての人が使いやすいシステムでありたいですね。

森山:

毎日時間が足りない中で、操作に悩んで作業が止まってしまっては本末転倒です。直感的な操作というのは毎日使うシステムとして必要不可欠だと思います。

献立管理システムで、ゆとりを生み出す。

ながい:

コドモンの献立管理機能で時間のゆとりを産むことができますよね。

今の保育の受け入れ先を拡大することを最優先としている中で、「給食」の改善にかける余力には限界があります。今から管理栄養士の人が献立をつくることに時間を割くよりも、コドモンが小さい栄養士となって、調理師や保育士が高い品質の給食を作れるようになった方が給食の質の向上のスピードも早いし、高まる需要にすぐ追いつけますね。

森山:

まず献立作成の負担を減らせれば、他の事務作業に時間を回すことができます。業務負担の多さが栄養士や調理師が退職することにつながっていたので、人手不足の解消にもつながりそうです。

菅野:

そうですね。献立管理機能ではまず第一に園にゆとりを作ってあげること大事にしています。最初は献立作成のシステム化。その後監査書類対応、発注書、と今後保育園の食に関する業務負担を減らしていきたいです。

そうしてまずは給食室を助ける、そこから始まって段階的に子どもの健康や豊かな食体験をうむ環境を作り出すことを目指しています。

献立管理機能の未来

森山:

園内でも、コドモンで管理されれば園長や保育士と給食室との報告・連絡・相談もやりやすくなると思います。失くしたり管理が煩雑になりがちな紙ではなく、アプリで記録できるので確認作業もスムーズになりそうです。

ながい:

保護者さんとも園と献立共有してチェックを徹底したり、例えばアレルギー食材にはアラーム機能がついたりしたら子どもの安全の向上にも寄与できますよね。

CoDMON一同より

子どもの取り巻く環境には、貧困や母子家庭・父子家庭、共働きなど、それぞれ課題があると思います。未来を担うこどもの健康を家庭に押し付けるのではなく、地域でみんなで守りたい。そのために給食はとても大きな役割を担っていると考えています。コドモンの献立機能が、その一助になれればと願っています。